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里親という選択肢

殺処分ゼロを目指す思い

里親イメージ

日本国内で販売されたワンちゃん・ネコちゃんの数は年々増加し、現在もその勢いに陰りはありません。

一方では、モラルに欠ける方が起こす飼育放棄、高齢を迎えた飼い主の飼育困難、多頭飼育の崩壊……など、管理不全により行き場をなくしてしまったワンちゃんの数は、残念ながらゼロではありません。行き場を失くしたワンちゃん・ネコちゃんは、自治体によって保護され、もし行き先が見つからない場合は殺処分となるおそれがあります。

ペット先進国におけるペット保護の取り組み

「ペット先進国」と言われるドイツ・スイス・イギリス・アメリカなどの欧米諸国では、ワンちゃんの殺処分が原則行われておりません。背景には、愛玩動物(コンパニオンアニマル)としてワンちゃんを育てる飼養文化にあると考えられます。

例えば、ドイツ・オランダなどEU(欧州連合)諸国のなかには「犬税」を導入している国があります。納付された犬税は、各自治体内におけるワンちゃんのトイレやトイレ袋設置などの環境整備・飼い主の教育と相談に関する費用・所有者のわからないワンちゃんの保護などの目的に使われます。
また、2頭目以降や指定されている危険種を飼育する際には高い税率を課している自治体もあり、安易な飼育を防ぐ役割も持ち合わせているのです。

他方では、動物愛護団体が「ティアハイム」と呼ばれる大規模なペットの保護施設を設置。
広大で清潔な環境のもとで、保護されたペットたちが暮らすティアハイムは、保護されたワンちゃんの里親を探す場としても機能しており、保護活動において重要な役割を担っています。

このように先進的なシステムは、国や自治体・保護団体・国民それぞれが持つ愛護精神に支えられ、そして育まれているのではないでしょうか。

日本でも着実に育まれている愛護精神

日本国内においても、愛護精神の高まりが少しずつ形となり現れてきています。

神奈川県動物愛護センターでは、平成25年度に「犬の殺処分ゼロ」を初めて達成。平成27年3月には、殺処分用の焼却炉と煙突を撤去するなどの取り組みを続け、現在も殺処分は行われておりません(※3)。

全国的に見れば殺処分は未だ行われているものの、平成元年に約687,000頭へと行った殺処分の数は、平成27年には15,811頭と減少。未だ殺処分が続く辛い現状は続いていますが、年々着実に改善を見せています。

行政主体の取り組みが高まりを見せるなか、ボランティアの方々も日々精力的に保護活動を繰り広げています。
多頭飼い崩壊現場からのレスキュー・保護犬への診療機会の提供・避妊と去勢の実施・シェルターの設置・広範にわたる譲渡活動など、各人の善意に支えられ活動の幅はとどまることを知りません。

行政の取り組みとボランティアの方々による不断の努力は、日本における動物愛護における関心の着実な高まりを示し、愛護精神の成長を支えていると言えます。

子犬と成犬-日本でも広がる里親探し

ペット先進国においてワンちゃんを迎える一般的な方法は「ブリーダー直販」、そして「里親となりワンちゃんを引き取る」というふたつの方法です。

近年では、日本でも「里親探し」の活動が広がりを見せつつあります。
定期的に開催される譲渡会のほか、里親を探すためのマッチングサイトなどWebサービスを活用した譲渡活動の動きも出てきました。

譲渡会で里親を待つ保護犬には様々な個体がいます。子犬も、そして成犬もです。
しかしながら、子犬の人気が高い日本では「成犬を迎えよう」という意識はもとより、成犬を迎えるための機会も子犬と比べて多くないように思います。

「子犬」と呼ばれる時期は生後わずか1年足らずです。とすれば、子犬だけではなく成犬を迎える意識も高まれば、日本におけるペット文化は豊かなものへと大きく変化するのではないでしょうか?

現に、欧米において成犬を迎えることは珍しくありません。

成犬だからこそ、のメリットもある

販売されているワンちゃん・保護されたワンちゃんに関わらず、成犬には「子どものころからしつけができないため、なついてくれないのでは」というイメージがあります。ですが、一方では「成犬だからこそ持っている、しつけのメリットもある」とも考えられます。

成犬は、子犬と比べ性格形成が進んでいることが多く、また体も成長しているため健康面も比較的安定しています。ワンちゃんを初めて飼育する方にとっては、飼育の不安を軽減できる大切なポイントではないでしょうか?

譲渡会の成犬についても、保護されたワンちゃんがすぐに里親を募集するわけではなく、心身ともに譲渡可能な状態と判断された個体が出ているのです。

成犬にとっては、以前の慣れた環境から新たな環境へと身を移す訳ですから、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。しかし、毎日の生活を通じ信頼関係を築いていくことで、少しずつ慣れていくでしょう。

里親として身寄りのない子犬や成犬をお迎えしたいとお考えになった場合は、譲渡会に足を運んだり、お近くの保健所にお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

愛犬にかける愛情の大きさは、子犬も成犬も差はありませんよね?

●ワンちゃんを飼いたいと思ったら? > 成犬を飼うことのメリット・デメリット

「殺処分ゼロ」を目指す思い

みんなのブリーダーを運営する、みんなのペットオンライン株式会社では「ペットにやさしい共生社会の発展に貢献する」ことを経営理念として、事業を展開しています。

私たちは、「心からワンちゃんを迎えたい方々と、良心と熱心さを持つブリーダーをつなぐ」役割を担うことで、ワンちゃんが終生幸せに暮らしていく一助になれると考えています。

どんなペットも幸せになれるように。
子犬だけではなく、成犬の取り扱いを始めたのもその思いからです。
豊かなペット社会の実現を目指し、これからもさまざまな取り組みを行っていきます。

「殺処分のない、豊かなペット社会をつくる」という思いは、私たちも同じです。

【参考資料】
※1:一般社団法人ペットフード協会「平成28年 全国飼育実態調査」より
http://www.petfood.or.jp/data/chart2016/index.html
※2:環境省「犬・猫の引取り及び負傷どうぶつの収容状況(平成27年度)」より
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
※3:神奈川県動物保護センター「動物保護センターの沿革」より
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f80192/p101874.html
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